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朝起きない中学生:起きない理由と思春期の子育てで保護者にできる具体的サポート

発達
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はじめに

中学生のこどもが「朝起きない」という悩みを抱える家庭は珍しくありません。

中学生のこどもをもつ保護者からのご相談では、とても多い内容です

この問題は、単なる怠けや思春期、反抗期として片付けることができないケースもあります。

文部科学省の調査によると、不登校の中学生の約34%が「朝起きられない」ことをきっかけに学校を休むようになったと報告されています​。

この記事では、中学生がどうして朝起きないのか、どうしたらいいのかを考えていきたいと思います。

小学生の睡眠についてはこちらをご覧ください↓
小学生の健康と学力向上を守る!睡眠のヒント
幼児さんの睡眠についてはこちらへ↓
幼児期の心身の健やかな成長を支える睡眠習慣のポイント
赤ちゃんの睡眠については↓
赤ちゃんが寝ない!時期別の理由と効果的な対策

 


なぜ朝起きない?

睡眠不足

スマホの使用やゲームを夜遅くまでしていることで、当然ながら、こどもたちの睡眠時間が削られてしまいます。

スマホやゲームの光は刺激が強く、脳を覚醒させるため、眠りにつきにくくなるといわれています。

なかなか使用をやめられない、というご相談はとても多いです

体内時計の乱れ

体内時計が乱れてくると、夜型の生活リズムになり、朝起きること、朝に脳が覚醒することが難しくなります。

遺伝的要因やホルモンバランスも関与しているといわれていますが、一旦リズムが乱れると、どんどん乱れていくということも多いです

心理的ストレス

学校生活や友人関係のストレス、家庭内の問題から、心の健康に影響を受ける場合があります。

心が元気ではなくなると、朝起きれない大きな要因になったりもします。

おとなでもしんどいことがあると、起きる気力がなくなりますよね

起立性調節障害(OD)

中学生に多い症状のひとつで、自律神経の機能不全により朝起きることが困難になることがあります。

10人にひとりの中学生がこの症状を抱えているともされています。

頭痛やめまいなどが酷く、起き上がれなくなります​

 


起立性調節障害(OD)

起立性調節障害(OD)は、特に思春期のこどもに見られる症状です。

次の特徴が見られる場合は、専門医に相談することをおすすめします。

主な症状

  • 朝の倦怠感
  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 動悸や息切れ
  • 頭痛
  • 吐気
  • 食欲不振​

治療とケア

生活習慣の見直し

規則正しい生活リズムを取り戻していきましょう。

適切な栄養摂取

塩分と水分をバランスよく摂りましょう。

医療機関の受診
小児の精神科や睡眠外来などで相談しましょう。​

(参考:一般社団法人 小児心身医学会|起立性調節障害

 


朝起きない中学生に保護者ができる具体的なサポート

こどもも自分も責めない

「怠けている」、「わがまま」という決めつけは避けて、寄り添う姿勢が大切です​。

保護者自身もイライラしてしまうこと、もどかしさを感じてついこどもを責めたくなってしまう自分を責めずに、リフレッシュの時間をもてることが大事です。

こどもも自分自身も

感じた気持ちに理解を示せるといいですね

医療機関のサポートを活用

専門医の診察を受けて、適切な治療法について相談をする選択をもちましょう。

特に重症の場合は、薬物療法が有効なこともあります

環境の調整

スマホやゲームなど刺激の強い光をもたらすものは、夜間の使用を避け、落ち着いた環境を整えてあげることで睡眠の質を向上させることができます​。

おとなでもスマホを見ているとついつい寝れずに夜更かししてしまいませんか?


こどもの生活リズムを整えるための実践的なヒント

朝の光を浴びる

起床後すぐに、遅くとも午前中に太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされます​。

続けていくことで生活リズムが整うといわれます!

ほどよい運動

日中に30分以上の軽い運動を行うことで、夜の睡眠が深くなります​。

お散歩や、自宅でできるストレッチ、体幹トレーニングもいいですね!

バランスよい朝食

朝食に炭水化物やタンパク質をバランスよく取り入れることで、覚醒を促します​。

調理を頑張らなくても、ゆでたまごやおにぎり、野菜ジュースなど手軽なもので工夫するとよいです

 


おわりに

中学生が朝起きない問題には、身体的要因や心理的要因、環境的要因が複雑に絡み合っています。

保護者として大切なのは、こどもの気持ちを考慮しつつ、専門家の力を借りながら解決への道を模索することです。
程よいこどもの伴走者を目指せるとよいなと思います!

こどもも保護者も
みんな頑張っています!
労い合えるといいですね