はじめに
うちの子、全然夜寝なくて…
もっと早く寝て欲しいのに…
睡眠時間は足りてるのかな??
こどもの睡眠にまつわる悩みは、子育て相談の中でも多い相談のひとつです。
今回は、幼児期の睡眠とよりよい睡眠習慣のポイントについてお話します。

大人にもこどもにも睡眠はとっても大切!
赤ちゃんの睡眠については、こちら↓に書いています。
こどもの睡眠:赤ちゃんが寝ない理由と月齢別対策

幼児期のこどもにとっての睡眠の重要性
幼児期のこどもの睡眠は、脳の発達や身体の成長にとても重要です。
睡眠中には、記憶を定着したり、成長ホルモンの分泌が活発に行われ、心身の健全な発育に重要な役割を果たすといわれています。
しかし、現代社会のライフスタイルやデジタル機器の影響で、幼児の睡眠不足が問題となっています。
女性の社会進出にも伴って、保護者の帰宅時刻が遅くなることで、こどもの寝る時間が遅くなってしまうことがあります。
特に就寝時間が遅くなることでは、脳の発達や免疫力が低下するリスクが指摘されてもいます。
(参考:E-Health Net)
幼児期のこどもの理想的な睡眠時間とその影響
幼児期のこどもの理想的な睡眠時間
- 幼児前期(1~2歳)→ 11~14時間
- 幼児後期(3~5歳)→ 10~13時間

個人差もあります。
ロングスリーパー(長く寝る)の子もいれば、ショートスリーパー(短い睡眠時間でOK)の子もいます!

眠気を感じていないか、それぞれのこどもの様子をよくみてあげるといいですね!
ちなみに、「睡眠時間」は、夜に寝る時間、と考えるとよいです。
夜寝れなくなるようであれば、お昼寝は必要ないかもしれません。
お昼寝しなくても、入浴と夕食までを終えられるのであれば、お昼寝なしでもOK!
その分、夜早く長く寝れるといいですね!

早ければ2歳頃からお昼寝が必要なくなる子もいます!

幼児期のこどもの睡眠不足による影響
睡眠不足のこどもは、注意や集中力が低下したり、すぐに疲れてしまうことがあります。
こどもの場合、眠気をうまく自分で意識することができずに、イライラした様子、落ち着きのなさ、衝動的な行動などとしてみられることも少なくありません。
そうした影響によって、発達段階の中で学んでいくべき行動が適切に積みあがらずに、発達に影響を及ぼすことがあります。
また、実際の身体面への影響として、睡眠不足によって、成長ホルモンの分泌が減少することがあります。
そうすると、身長の伸びや筋肉の発育に影響を及ぼす可能性があります。

お友達とよくケンカをしてしまう、かんしゃくを起こすことが多いというお子さん。睡眠は足りているかな??
快適な睡眠環境の作り方
幼児期のこどもが快適に眠るためには、環境の工夫が大切です。
光の刺激を調整
寝る前1時間はスマホやタブレットを避けて、部屋を暗めにします。

おとなが見ていると、こどもも見たくなっちゃうので、おとなの時間の使い方も工夫できるといいですね
静かな環境
大きい音を避けて、落ち着いた空間を作りましょう。

大音量の音や楽器は興奮を誘って目が冴えてしまうかも
適度な温度と湿度
室温20~22℃、湿度50~60%が理想だといわれています。

おとなでも暑くても寒くても寝つきにくいですよね
安心感

ママの耳たぶ、ママの二の腕を触りながら寝るお子さんも多いです
安心するんですね~
よりよい睡眠習慣のためのポイント
生活リズムを整える
午前中に太陽の光を浴びることで、夜に自然に眠くなるホルモンが作られるようです。

人間の身体って、よくできていますね
「早寝早起き」よりも「早起き早寝」
朝なかなか起きられないから、早く寝かさないと…
その気持ちはよくわかるのですが、早く寝てくれないと、親もイライラしてしまうというお話をよく聞きます。
早く寝かそう!
よりも
早く起こそう!
を、1週間頑張ってみるといいです。
早く起きることで、自然に疲れて、眠くなって、早寝になるリズムを作ることが狙いです。

この方法は、どの年代でも有効なんですよ
昼間の活動量を増やす
でんぐり返し、動物のまねっこ動き…
工作や粘土遊びも感覚を使うのでおすすめです!
まとめ
幼児期の睡眠は、健やかな成長を支える大切な基盤です。
家族みんなで生活習慣を見直して、おとなもこどももよりよい睡眠時間になるといいですね。
