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こどもの睡眠:赤ちゃんが寝ない!時期別の理由と効果的な対策

発達
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はじめに

赤ちゃんが全然寝てくれない…
寝不足でしんどい…

子育て相談の中でもとってもよく聞くお話です。

子育ての中で「赤ちゃんが寝ない」という問題は、特に大変なことのひとつですよね。

ここでは、赤ちゃんが寝ない理由とその対策を月齢別にみていきます。
赤ちゃんにとっても親御さんにとっても快適な睡眠環境を整えられるといいなと思います。

幼児期、小学生の睡眠については、別記事を参考にしてみてくださいね↓
幼児の健やかな成長を支える睡眠習慣のポイント
小学生の健康を支える睡眠と学力向上のヒント

 


赤ちゃんが寝ない理由

新生児期:昼夜の区別がついていない

新生児の睡眠は、起きているときと寝ているときの周期が短く、不規則です。

昼夜のリズムが未熟で、昼間に長時間眠って、夜に起きることがあります。

また、浅い眠りを繰り返しているので、ちょっとした物音や刺激で起きてしまうこともあります。​

​乳児前期~中期:刺激が増えてくる

月齢が進むにつれて、昼夜の区別がつくようになってきます。

ですが、成長とともに寝返りをしたりなど新しいスキルの習得が刺激になり、寝つきにくくなることがあります​。

目もよく見えるようになってくるので、周りの状況から脳への刺激が強くなって、興奮した状態で寝ないこともあります。

この頃は夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。

夜泣きの原因ははっきりと分かっていませんが、脳が発達していくために、日中の刺激から興奮した状態になって、夜泣きが起こりやすくなるという説もあります。

発達や成長とともに落ち着くので、心配し過ぎないといいですね。

乳児後期~:生活リズムの乱れ

離乳食が始まってきたりして、生活リズムが変化していきます。

授乳やお昼寝の時間が不規則だったり、リズムが変わってしまうと夜の睡眠に影響する赤ちゃんもいます。

この時期は、6~8時間ほどまとまって寝てくれるようになる赤ちゃんもいて、昼夜の区別がつくようになります。

その分、お昼寝の時間が長すぎると、夜に寝付けなくなることもあります。​

その他:外的要因

他にも、どの年齢でも、暑かったり寒かったり、快適な湿度ではなかったり、部屋が明るすぎたり、寝にくい寝室環境であることで、眠れない赤ちゃんもいます。

体が冷たくないか、汗ばんでいないか、時々みてあげるといいですね。

体温調節が未熟な赤ちゃんは、血液を中心に集めて体の中心を温めています。そのために、寝ている赤ちゃんの手足は冷たいことがありますが、必ずしも寒いわけではないので、身体が温かいかみてあげてくださいね!

お腹がすいている、ゲップが出ていなくてお腹が張る、便秘など体の調子が悪くて眠れないこともあります。

おむつが心地悪い、衣類がチクチクする、かゆいなど不快感を感じる場合も寝れない原因になったりします。

 


赤ちゃんが寝ないときの効果的な対策

新生児期:快適な睡眠環境を整える

室温は22〜25度を目安に調整し、心地よい肌着を選ぶとよいでしょう。

背中の汗を吸いやすい素材のスリーパーもよいですね​。

冬で寒いからといって、衣服を着せすぎたり、布団をかけすぎたりするとぐずってしまいます。

赤ちゃんは体温調節が未熟なので、夏は肌着のみ、冬は大人より1枚多めという感覚がちょうどよいかなと思います。

乳児前期~中期:生活リズムと入眠儀式を作る

朝起きたら、カーテンを開けて、日光を浴びましょう。
午前中に日光を浴びることで、夜になると眠くなるホルモンが分泌されるといわれています。

そして、毎晩同じ手順で寝かしつけることで、赤ちゃんに「寝る時間」を認識させてみましょう。
毎日同じくらいの時間に、同じことを繰り返す流れを習慣にします。
お家の生活リズム順に合わせてでOKですが、例えば、お風呂の後に授乳、絵本を読んで、オルゴールの音を聞きながら部屋を暗くする、などの行動をルーティン化してみるのです。

赤ちゃんは次第に寝る前の流れを理解して、眠りにつきやすくなります。​

寝るときは、静かで暗い環境にして、刺激は減らすことも大事です。
テレビやスマホの光は刺激が強く、赤ちゃんは興奮して眠りにくくなるといわれています。
寝かしつける赤ちゃんの近くでスマホは使わない方がよさそうです!

光は刺激が強いですが、眠りを誘導するオルゴール音などを使うのはよいかもしれませんね。

乳児後期~:適度な活動時間を持つ

昼夜の区別がついてくるので、午後の遅い時間にお昼寝をしてしまうと夜寝れなくなってしまうことがあります。

昼間はお散歩などで適度に体を動かし、夜の疲れを誘うとよいですね。

赤ちゃんによっては体力がついてきて、あまり寝ない赤ちゃんもいます。

思ったよりも運動をしたり、身体を刺激するマッサージ遊びを取り入れるとよいこともあります。

ハイハイは運動発達上もとても重要な動きなので、たくさんできる環境を工夫してみるのもいいですね。

 その他:家族で協力

いろいとろ試してみても、やっぱり寝てくれない。
夜泣きが続く。ということもあります。
その場合は、家族で寝かしつけや授乳を分担し、それぞれの負担を分け合うことを考えられるといいですね!​

赤ちゃんは個人差も大きいので、焦ったり心配し過ぎないでくださいね。
心配なときは、自治体などの相談機関を訪ねてみるのもひとつです!

 


まとめ

赤ちゃんが寝ない、というのは成長のひとときでもあります。

無理に寝かしつけようとせず、少しずつリズムを整えていけるといいですね。

親も無理をせず!が重要です。

必要なときは専門家に相談してみて、焦らずに。
みんなで子の成長を見守っていける社会が大事と思っています。