はじめに
赤ちゃんのお世話で寝不足…いつになったらゆっくり眠れるようになるんだろう…
特に授乳が必要な時期の赤ちゃんを育てたことのある親であれば、誰しもそんなふうに感じたことがあるのではないでしょうか。
幸いわが子達は早めにまとまって寝るようになってくれたので、そんな期間は短く済んでありがたかったです。
そのせいもあるのか……最近気づいたことがあるのです。
それは「高校生の子がいる今の方が寝不足でしんどい!!!!!」ということ。
朝はお弁当作りで早く起き、夜は塾や自習で子どもの帰宅が遅くなるのでお弁当箱が洗い場に出てくるのは23時を回ってから…。時にはその時間から翌朝までに洗濯が必要なこともあります。
この記事では、「高校生期に親が睡眠不足になる」ことについて、私の体験を踏まえながら、生活の工夫、家族でできる分担、心の整え方といった対処法をお届けします。

高校生の子との生活で寝不足!という方は結構いるのではないでしょうか??第2の子育ての寝不足期を一緒に乗り越えましょう。
高校生の睡眠不足問題
思春期の子どもは生理的にも睡眠リズムが変化する時期。13〜18歳は8〜10時間の睡眠を取ることが推奨されています。こどもの睡眠(厚生労働省)
ですが、実際にはわが国の多くの中高生がこの睡眠時間を下回っていて、学校や塾、スマホ習慣が影響しているといわれています。
子どもの睡眠不足は日中の体調や情緒に影響するので、子どものケアのために結果として親の睡眠も脅かされることになってしまいます。
子どもがイライラしている、朝起きられずに遅刻をしたり学校に行けない、ということがあると、親は子どもの生活に合わせて、寝るように声掛けをしたり、朝起こしたりしなければならなくなりますよね。

中学生以降になると、子どもが朝起きられず登校できなくなった、というご相談はとても多いです。
赤ちゃん期とは違う高校生の親の睡眠不足
朝が早い:高校生は弁当や朝練で家庭の「朝」が更に前倒しに
高校生は部活の朝練や通学時間の都合などで家を早く出ることがあり、親は子どもの出発に合わせて早起きする必要があります。
子どもが高校生の家庭では午前5〜6時台に家事を始める人の割合が高いといわれています。

わが家は通学時間はあまりかからないのですが、朝練や自習のために早く登校することがあり、7時過ぎにはお弁当が完成していなければならないのです。
夜が遅い:塾・自習で家庭の「夜」が伸びる
一方で高校生本人は、夜の塾や帰宅後の課題で就寝時間が遅くなることが多く、その対応(食事の支度、送迎、起きているかの確認など)を無意識に行ってしまう親は少なくないといわれています。

私もそのひとりです。22時までの塾に迎えに行ったり、帰宅後に食事を温めたり、お弁当箱を洗ったり…が必要になります。
「心配」が続く:乳児期の身体的ケアとは別の心理的覚醒状態
赤ちゃん期は夜泣きや授乳という、すぐに対応しなければならないことが原因で眠れませんが、高校生期には「心配」によって、あれこれ考えてしまう、翌日の準備が気になってしまうといった覚醒状態で寝れなくなることがあるといわれます。
親子の睡眠パタンは影響し合うということもいわれています。

逆に、子どもが週末疲れて早目に寝てしまう日は私も早く寝れます!
わが家の生活時間例
親の起床時間は6:20。そこから30分間、私はお弁当作り、夫は朝食作りを担当。作りながら自分も朝食を済ませながら、身支度しながら、洗濯機を回す、という行程がほぼ同時進行で進められます。
30分後の6:50に夫が出勤。最寄りの駅まで私が送迎します🚙
その間に、高校生息子、中学生娘が起床。息子は身支度→朝食、娘は朝食→身支度、という順に何となく分担されて、洗面所が重ならないように工夫?自然に?されています。
7:50子どもたち登校。私は、洗濯ものを干して、食器洗って、時間があれば軽く掃除。夕方の時間がないスケジュールの時には、炊飯を予約して、夕食の下ごしらえをしたりします。
私はフリーランスのような働き方なので、日によって時間はまちまち。日中に短時間帰宅することもあるので、そういう時に1品作り置きご飯を仕込んだり、合間に買い出しに行ったりします。
近所のスーパーがお安くなる火曜日と水曜日に、合間の時間を見つけて1週間分の食材を買い込んでいます。
18:30までに夕食の支度。娘の分はサッカー前に食べる用と、サッカー後に車内で食べるお弁当用に分けて作ります。一応アスリート用?に少し考えて作ります。鶏むね肉多め🐔 簡単なもの&作り置きを大活躍させます。
中学生娘は週の半分以上、市外のサッカーチーム練習に行くので、18:30から22:00までは私は送迎+車内で過ごします。パソコンで少し仕事したり、疲れていれば仮眠取ったりします。
私と娘、そして塾を終えた息子が帰宅するのは22:00。そこから、入浴、食器&お弁当箱洗い(夫担当)、お風呂掃除(息子担当)、米研ぎなどを済ませて、娘就寝23:00。息子就寝24:00。私と夫は交互に23:00か24:00かに寝れるようにしています。
というのが、一応の予定の流れ。6~7時間睡眠時間が取れる計算ですが、もちろん毎日予定通りではなく。仕事の飲み会も入れば、夫は当直で不在もあり。ちょっと仕事残ってたり、翌日の分の作り置きしたり…と睡眠時間削られることはしばしばあります。

毎日予定の流れで過ごせるといいんですが、仕事の会議や飲み会が多い時期はけっこう寝不足になります…
わが家の朝習慣
ところで。私は子どもたちが小さいころから「朝は起こさない」ことにしています。
睡眠は人が生きる上で大切な要素のひとつだと思っているので、身体や心が睡眠を必要としているなら、健康のために寝るべきなので寝ていた方がいい、と考えています。
なので、眠いなら起こさず。
それで遅刻をしたら学校には自分で謝る。「寝坊しました。ごめんなさい。」と言う。
遅刻したくないなら、自分の健康を考えながら時間を考えて早目に寝て起きれるようにする。塾にいる時間(←自分でコントロールできるタイプの塾です)や勉強効率を考えるように伝えています。

ちなみに、寝坊しても遅刻しても朝食は摂る!もわが家のルールです。睡眠と食事は大事。その日の元気と能率に直結しますからね。
息子の体験
息子は小学校3年生の時、初めて寝坊をしました。
当時、21時就寝だったので、自然と7時くらいには目が覚めていました。
普段は8時10分に登校していたところ…ある寒い日。起きてきたのは7時55分(笑)
大慌てで朝食を食べても家を出れたのは8時20分。ギリギリ遅刻はしなかったそうですが(笑) この頃から…
・朝は自分で起きる。
・朝食は必ず食べる。
が、わが家のルールとして、子どもたちの中でも徹底されているのです。
なので、高校生は留年がかかる死活問題(笑) 留年はしたくない、なんなら成績はよくしておきたい息子も、早目にちゃんとやりたいタイプの娘も、寝不足だとしてもちゃんと自分で起きてきます。

目覚めやすいように生活音は聞こえるようにしています。「洗濯機の音聞こえるようにしてね」とか言われます☺
親の睡眠不足を防ぐ実践ワザ

次に、私が少しでも自分の睡眠時間を確保するためにしている対処法をご紹介します。
朝に楽をする工夫
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1週間の中で“作り置き”と段取りをイメージしておく:食事の支度のときに多めに作り、お弁当用の冷凍作り置きにしてます。そのままお弁当に入れられるよう、小分けにして冷凍しておくと便利。↓こんな感じで左側2種類はこのまま冷凍してます。

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時短キッチン家電を活用:わが家はヘルシオを十数年前から愛用。から揚げもトンカツもヘルシオで作ります。インしている間に他のことができるので大重宝してます。もちろん炊飯タイマーも必ず活用してます。
夜に睡眠を守る工夫
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就寝ルールを親子で話し合う:7時間の睡眠は取れるように逆算してすべきことを終えるように伝えています。わが家は就寝時はスマホは居間に置くルールを採用中。子どもたちの睡眠確保も大事です。
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自分の寝る準備を先にしておく:わが家は入浴は息子が最後。私は先に入浴を済ませて寝る身支度をしてしまいます。
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家事のシフトを見直す:わが家の食器洗いと朝食作りは夫の担当。お風呂掃除は息子。娘が先に帰宅した時にはご飯炊きと野菜切りを頼みます。私は洗濯、掃除と時間があるときに作り置きをします。
負担軽減策と心身のケア
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時間を買う:睡眠時間確保のために、娘の市外のサッカー送迎は高速を利用しています。金銭的負担にはなりますが、20分早く帰宅できる価値はあると思ってます。
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自分の時間を予約する:週に1回は自分のための短時間を取ることにしています。私はピラティスに行って身体をリフレッシュさせています。自分の健康は1週間を乗り切るため、子どもたちを守る上でも重要です!
さいごに
「赤ちゃんのときより寝れていない」と感じるのは、親の努力不足ではなく、社会や生活リズムの変化(朝の早さ、夜の塾・習い事、繁忙期の負荷)が同時に押し寄せているからです。
みんなそれぞれ頑張っている!親も子どもも頑張っている!ので、お互いに優しく協力し合って「楽」に楽しく過ごせるといいですね。

何かひとつでも取り入れられそうな工夫があったら嬉しいです
こちらの記事も参考にしてみてください→子育てがしんどいと感じているあなたへ
