はじめに
おもちゃのサブスク「キッズラボラトリー(Kids Laboratory)」は、木製を中心とした良質な知育玩具をレンタルで試せるサービスとして注目されています。
特に感覚過敏(触覚・聴覚・視覚などが敏感な子)がある子どもを育てる家庭では、玩具の「素材感」「におい」「音」「衛生面」が気になるところです。

自宅で合う玩具を試せるのは便利!と保護者グループで話題になっていました。
この記事では、感覚過敏の子をもつ保護者目線で【使い勝手】【衛生管理】【合う玩具の選び方】【利用時の工夫】を分かりやすく説明します。
感覚過敏についてはこちらの記事も参考にしてください→感覚過敏の子どもの子育て-相談歴20年の心理師が伝える敏感な子を支える親が知っておきたいこと
キッズラボラトリーとは
キッズラボラトリーは0歳〜8歳を対象に、国内外の良質な知育玩具(木製玩具が中心)を専門の「おもちゃコンシェルジュ」が年齢や発達に合わせて選んで届けるサブスクリプションサービスです。
返却期限なしのプランや、気に入れば買い取れるオプションなど柔軟な仕組みが特徴で、短期間だけ試せるプランもあります。
利用はウェブやLINEで完結するため、忙しい家庭でも使いやすくなっています。
感覚過敏の子どもに 特に確認したい衛生管理・消毒
レンタルを利用する際の不安のひとつに、衛生面が挙げられるかと思います。
キッズラボラトリーは、玩具の種類(木製・プラスチック・布製)ごとに洗浄方法を分け、医療・介護でも使われる除菌水(プロトクリン・アクア等)を用いるなど、専用のクリーニング工程を公開しています。
さらに洗浄後にブラックライトで汚れの残りをチェックする工程を設けると公式説明に書かれています。
感覚過敏の子どもは「におい」や「表面の手触り」に敏感な場合が多いので、受け取ったらまずにおいと触感を親が確認し、気になる場合は家庭で中性洗剤で拭く/風を通して乾かすなどの追加処置を行うと安心です。
実際の口コミで見えるメリットとデメリット
メリット
良質な木製玩具や高価な知育玩具を、実際の購入前に試し、子どもに合うか合わないかを判断できる点がよいと支持されています。
専門家が選んでくれるため、保護者の選択する負担が軽くなるという声も多くあります。
デメリット
月額費用の負担や、頻度によっては「コストがかかる」と感じる家庭もあります。
また、リクエストや交換が希望通りにいかない場合があり、在庫や時期によっては思った玩具が届かないことがあるという口コミも見られます。
合わない玩具が来た場合の対応(交換・返却)がスムーズか、事前に確認しておくとよいでしょう。
感覚過敏の子どもに「合いやすい玩具」「避けたほうがよい玩具」
発達支援の専門知見から、感覚過敏のタイプ別に向き不向きを整理します。
触覚過敏(触ることが苦手)
合いやすい:滑らかな木製玩具、大きめで把持しやすいピース、柔らかい肌触りのよい玩具。
避けたほうがよい:べたつきやザラつきが強い素材、冷たい金属感のある玩具。
聴覚過敏(大きな音を嫌う)
合いやすい:音の出ない構造玩具、やさしい音色の楽器(音量・音色が穏やか)。
避けたほうがよい:大きな電子音や予測不能な音がする玩具。
視覚過敏(刺激に敏感)
合いやすい:落ち着いた色合い、単純な形状の玩具(自然素材の色味)。
避けたほうがよい:点滅ライトや強い色彩の組み合わせがある玩具。
キッズラボラトリーは木製玩具が多く、素材面では感覚過敏の子に合いやすいケースが多いですが、音のあるおもちゃやプラスチック製の感触が合わない子もいるので、申し込み時に子どもの苦手なものを伝えておくことがベターです。
利用前に必ずチェックしたい実務ポイント(感覚過敏の子向け)
申し込み時に具体的に伝える
どの感覚が苦手か(触覚・聴覚・におい等)を明記すると、コンシェルジュが配慮した選定をしてくれる可能性が高まります。
消毒・洗浄方法を確認
どんな薬剤や除菌水を使っているかをチェックしましょう。
気になる場合は家庭で追加洗浄や風通しをするとよいでしょう。
交換・返金ポリシーの確認
感覚的に合わなかった場合の交換手順・返金保証の有無を事前に把握しておきましょう。
はじめは「慣らし期間」を設定
まず親が触って見せる、嗅がせないで距離を保つなど段階的に慣らすのが成功のコツです。
実践例:感覚過敏の子と使ったときの工夫(具体的なステップ)
ステップ1(親が安全確認)
箱を開けたらまず親が全体をチェックしましょう。
におい、ざらつき、汚れの有無を確認してから子どもに見せるとよいです。
ステップ2(段階的に慣らす)
親の手で触って見せる→親が指先でツンツンと軽く触らせる→短時間だけ手元で遊ばせる、という段階を踏んでみましょう。
ステップ3(代替アイテムを用意)
もし届いた玩具の感触が合わなければ、家庭にある似た感触の安全な玩具で代用して慣らしましょう。
ステップ4(補助道具の併用)
聴覚過敏にはイヤーマフ、視覚過敏には間接照明で環境を落ち着けるなどの工夫も有効になります。
月齢・感覚特性別の玩具選びのヒント
0〜1歳(触覚中心)
滑らかな木の歯固めや大きな布絵本(においが強くないもの)がおすすめです。
1〜3歳(模倣・操作)
形はめパズルや積み木(大きめで角が丸いもの)がおすすめです。
3〜5歳(想像力・操作の精緻化)
マグフォーマーや組立系の玩具で想像力を養うことができます。
磁石や小さいぴースは誤飲に注意しましょう。
5歳以上(ルール理解・協調)
ボードゲームや組み立て玩具が理解できるようになります。
遊び方の導入は親のサポートが鍵となることがあります。

親子で一緒に楽しみながら遊べるとよいですね。
※上記は一般的傾向ですので、個々の感覚や好みに合わせて調整して選択してください。
コストと価値の見方
キッズラボラトリーは高品質玩具を試せるメリットがあります。
一方で、長期で多くの玩具をレンタルすると購入に近いコストになることもあります。
まずは、短期間のトライアル(1〜2か月)で、その玩具が子どもの感覚に合うか、継続して遊び続けられるか、を見極めるのがおすすめです。
返却期限なしや30日返金保証などの利用条件も事前に確認しましょう。
まとめ
キッズラボラトリーは「木製を中心に良質なおもちゃを試せる」点で、感覚過敏の子にとって試す価値が高いサービスです。
ただし感覚特性は個人差が大きいので、申し込み前に具体的な「感覚の苦手」を伝え、消毒方法や交換ポリシーを確認することがサービス利用の成功のカギになります。

是非うまく活用してください。

