はじめに
子どもがチャイルドシートを嫌がって大暴れ…そんな日々は親にとって大きなストレスです。

毎日の移動が憂鬱になって外出が億劫になるという方は多いです
この記事では、チャイルドシートを嫌がる子を少しでも楽に乗せられるよう、保護者グループの相談場面できいた、車の選び方と実際におすすめの車種タイプ、さらに親が日常で使える慣らし方や対処法までをわかりやすくまとめました。

子どもをチャイルドシートに乗せるのが一苦労…乗り換えを検討している…という方は参考にしてみてください。
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なぜチャイルドシートを嫌がるのか
子どもがチャイルドシートを嫌がる主な理由としては、「慣れていない」「視界が狭くなる、圧迫感を感じる」「狭くて不安」「親から離されるようで不安」「長時間で退屈する、疲れる」「動きが制限される」「振動や揺れが不快」などがあります。
専門家や保育の相談現場では、まず「家の中で座らせて慣れさせる」などの段階的な導入が推奨されています。
室内で絵本の読み聞かせやごっこ遊びと結びつける工夫も有効であるとされています。
イヤイヤ期についてはこちらの記事も参考にしてみてください。イヤイヤ期?癇癪?健診相談歴20年の心理師が伝える大変な時期を親子で乗り越えるポイント
子育て中の車選びで注目すべきポイント
チャイルドシート嫌いの子を少しでも楽に乗せられるようにするために、車選びでは以下を検討してみるとよいでしょう。
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スライドドア(自動開閉ならさらに◎):乗せ降ろしが格段に楽です。雨の日や狭い駐車場でもとても便利です。
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ISOFIX(アイソフィックス)対応の車:座席への固定が簡単で安定感があります。チャイルドシート取り付けの負担を大幅に減らすことができます。日本では、2012年7月以降に発売された車は対応が義務付けられています。
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フロア(床)が低く、開口部が広いこと:背が低めの方でも抱っこしながら楽に乗せられます。
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後部座席の居住性(リクライニング幅・足元スペース):後ろ向きシートや大きめのチャイルドシートを取り付ける場合に重要です。
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車内の静かさ・振動の少なさ:走行中の不快が少ないと子どもの落ち着きに繋がりやすいです。
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荷室の使い勝手(ベビーカーを積めるか等):育児では想像以上に荷物が増えます。
チャイルドシートを嫌がる子に向く車のタイプ別おすすめ
以下は実用性の高い“子育てに向く車タイプ”とそのメリットです。
スライドドア搭載のコンパクトミニバン/スーパーハイトワゴン
乗せ降ろしがとても楽にできます。
開口部が広いので抱っこでの乗せ降ろしがしやすく、駐車スペースが狭くても扱いやすいことも特徴です。
標準的なミニバン(3列シート含む)
後ろ座席のスペースが広く、チャイルドシートを2台並べることができます。
長距離移動やきょうだいがいる家庭に最適です。
軽自動車・コンパクトカー(ISOFIX搭載グレード推奨)
都市部での乗り回しのよさが魅力です。
最近はISOFIXやスライド機能を備えたモデルも増え、実用性が向上しています。
人気・実用性の高い具体的モデル(参考)

相談の場で出た保護者の皆さまからのお話を基にまとめています。
*購入時は試乗とチャイルドシート取り付け確認を必ず行ってください。
4人家族なら、チャイルドシートを2つ使うケースと、荷物や居住性も重視することになるため、「2列シート+余裕ある後席空間を使う」「3列車でも2列目をゆったり使う」などのスタイルが選択肢になります。
以下は、日本市場で4人家族に人気・実用性の高い車種(ミニバン/コンパクトミニバン中心)と、それぞれの長所・留意点です。
車種 | 乗車定員/構成 | 長所(4人家族・子育て観点) | 留意点・確認すべき点 |
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トヨタ シエンタ | 5人(または7人/3列仕様あり) | スライドドアあり、コンパクトなボディで扱いやすい、2列仕様も選べて絶妙なバランス。子どもが小さいうちは 2列目座席を重視するなら良い選択。 | 3列目を使うとやや足元が狭い。チャイルドシートを2つ並べる場合の位置調整を試乗時に確認。 |
ホンダ フリード | 5~7人(3列仕様あり) | 比較的コンパクトながら室内効率が高く、2列目スペースも余裕あり。安全装備も充実。 | 3列目を使うとやや窮屈。チャイルドシートの配置パターンを検討しておく。 |
トヨタ ノア / ヴォクシー(兄弟車) | 7人 | ミニバンの定番。室内空間やスライド機構、使い勝手(2列目ロングスライドなど)が充実。 | 車幅や全長が大きめになるため、駐車スペースとの兼ね合いを確認。2列目にチャイルドシート2基を並べる際の幅・間隔をチェック。 |
日産 セレナ | 7人 | 安全装備の強化(e-POWER モデルも)、便利なスライドドア機構、室内のアレンジ性が強み。 | 標準モデルだと車幅が広くなる可能性。チャイルドシート取付具合や乗せ降ろしのしやすさを実車で確認したい。 |
ホンダ ステップワゴン | 7人 | ミドルミニバンとしての存在感あり。室内高・居住性がよく、3列利用の柔軟性も魅力。 | 車体が大きめなので狭い道や立体駐車場に収まるか確認を。チャイルドシート2基のレイアウトが可能か。 |
(注)上記はあくまで“代表的な選択肢”です。
装備の有無やグレードでISOFIXの位置や取り付けのしやすさが変わるため、実車で必ずチャイルドシートを取り付けて確認してくださいね。
チャイルドシートに慣れさせる実践テクニック
次に、日常で使える慣らし方をご紹介します。
家の中にチャイルドシートを置いて座る練習をする
室内にチャイルドシートを置いて、座って絵本を読む、おやつタイムに使うなど、運転手ごっこをして遊ぶなど、楽しみながら慣れていくとよいでしょう。
短時間のドライブから少しずつ時間を伸ばす
まずは近所1〜2分の移動からはじめ、少しずつ時間を伸ばして慣れていくのもよいでしょう。
おもちゃやお気に入りのブランケットを使う
お気に入りで安心感を与えるアイテム(ぬいぐるみ、ミニタオル、クッション)をチャイルドシート専用にするということもできます。
チャイルドシートに乗ったら使える!ということで楽しみになります。
車内での役割を与える
好きな音楽を選んでもらう、ドライブ時の皆で食べるおやつを選んでもらう、などがあります。
自分が役に立っている感覚を持つことは、どの年代でも自信になります。
親が落ち着いて声掛けする
慌てて急かしたり大声を出すと不安感が増します。

忙しい時間に焦る気持ちはよくわかります。少し早めに出る習慣もよいかもしれません。
チャイルドシートの向き・角度を見直す
子どもに合わせて、向きや角度を試してみましょう。
景色が見える視界にする、サンシェードの導入を検討することなどがあります。
子どもの視界と大人の考える視線が異なることもあります。
ISOFIXや取り付け方を工夫する
チャイルドシートの固定がしっかりしていると、多少暴れてしまってもいいや、と親の心理的負担が軽くなることがあります。
購入時チェックリスト
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スライドドアの開口幅とドアの動作(手動/電動)を確認しましょう。
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実際に使う予定のチャイルドシートを持参して取り付けテスト(ISOFIX位置・シートベルト通しやすさ)もしてみましょう。2台同時に取り付けられるも確認しましょう。
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後席の足元スペースとリクライニング可動域を確認しましょう(後向き時の膝周りもチェック)。
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ベビーカーや荷物が積めるか、ラゲッジの寸法や開口部の高さを確認しましょう。
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実際に抱っこして乗せ降ろしをシミュレーションしてみましょう(自宅駐車場で試せるのがベスト)。
まとめ:優先順位の付け方
チャイルドシート嫌いの子を少しでも楽に乗り降りさせるためには「車の機能(スライドドア・ISOFIX・広さ)」と「慣らしの工夫」を両方揃えるのが効果的です。
必要に応じて車の乗り換えを検討する場合には、実際にチャイルドシートを持って試着(取り付け)できる車を候補にし、乗せ降ろしのしやすさを優先してみてください。
ママ・パパの疲労や負担が少ないことは、子どもの不安を減らすことにも繋がっています。
住環境(駐車場の幅や道幅など)も考慮しながら、最適な1台を探してみてください。
乗り換えの場合には、今の車をできるだけ高く買い取ってもらうこともよいですね!そのときには一括査定がおすすめです!