はじめに
英語学童に通っているだけで「英検3級に合格した」という話を見かけたことはありませんか?

わが家の2児もそうでした!
その上、娘は初めての面接試験でまさかの満点だったのです。
びっくりでした!
この記事では、英語学童のみ週2日利用して、家庭での英検対策がほとんど無くても英検3級を合格、さらに二次試験の面接で満点を取れたわが子の実体験をお伝えします。
英語学童では「どういう力が身につきやすいのか」「学童での学びを英検で結果に結びつける具体的な工夫」を解説します。
息子の実体験はこちらに書いていますので参考にしてください→英語学童に通うだけで英検3級合格!自宅学習も英検対策も0時間でも身に付いた英語学童の効果
1)英検3級の試験構成と判定の仕組み
英検3級は一次試験(リーディング・リスニング・ライティング)と二次試験(スピーキング/面接)の2段階で判定されます。
合否判定には「CSEスコア」と呼ばれるスコア方式が使われ、各級ごとに合格基準スコアが決まっています。
英検協会の公表情報によれば、級ごとの合格基準スコアは固定で算出されており、一次・二次それぞれに基準があります(合格基準・配点の考え方の詳細は英検公式を参照してください)。英検
2)英語学童だけで合格できる理由
わが子達は、Kids Duoに通っていましたが、そうした英語学童の特徴は「生活や遊びの中で英語を使わせる場」が提供されることです。
そのため、下記の点が英検3級合格につながりやすい力を育てていると考えられます。
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「英語で考える癖」がつく:英会話の時間が長く、英語だけの環境が一定時間確保されることで、瞬発的な応答力や聞き取りの力が鍛えられます。
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日常表現の定着:面接での受け答えは日常表現が多いため、学童での会話活動がそのまま活きてきます。
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リスニングの耐性:英語を普段から聴く機会が増えるため、一次のリスニングや面接時の聞き取りで苦労がなくなります。
ただし、英語学童だけが万能ではありません。
塾や家庭での文法学習、過去問への慣れが有利に働く部分は人によって差が出ます。
学童自体に英検対策コースを設けている場合もあるので、そのサポートも合否に影響すると考えられます。

わが家は英検合格が目的ではなかったので、特に何の対策せず。受けてみる?とKidsDuoで言われて「うん」との流れだけで受けることになったのです…

英検3級に合格したのは、英語学童に通って3年ちょっと経った頃。小学4年生のはじめのときでした。
3)二次試験(面接)で満点を取るための実践ポイント
面接で評価されるのは「発音・流暢さ」「語いと表現の幅」「やりとりの能力(質問への応答)」「内容のまとまり」です。
面接で高得点を狙う4つのポイント
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はっきり短く話す — 長々と話すより、明確な主語+動詞で簡潔に答える。
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質問のキーワードを返す — 面接官の語を一部繰り返して答えると「理解している」印象が強まる。
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簡単な文をつなげる技術 — 例えば “I like soccer because I can play with friends.” のように理由を一つ付け加える。
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落ち着いて聞き返す — 聞き取れなければ “Could you say that again, please?” と丁寧に聞き返す。
練習用Q&A
面接で出やすい質問と、満点に近い回答例です。

2次試験後に娘に「どうだった?」と聞いたら、「パーフェクトって言われた!」と言っていました。まさかホントに満点とは思わず…

ちなみに娘は日本語でもべらべら話すタイプではなく、大人しめのマイペースちゃん。私は未だに娘が話す英語を一度も聞いたことがないのです!聞いてみたい!のですが、英語話してくれません…
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Q: What is your favorite subject at school?
A: My favorite subject is science because I like doing experiments. -
Q: Tell me about your family.
A: I have a mother, a father and a younger sister. We often go to the park on weekends. -
Q: What did you do last weekend?
A: I went to my grandmother’s house and we cooked dinner together.
上のような模範返答は短く明瞭に、理由を一つ添えるスタイルが評価されやすいようです。

が…娘は未だに(中学生)、be動詞やingの使い方をミスってくる(テスト)ので、上のようにaとか適切に付けて話せたとは到底思えません…
それでも満点だったことが今でもわが家の不思議のひとつです。

4)実際のわが子のスケジュール:英語学童週2日
英語学童に週2日(放課後2回、各回2.5〜3時間)通ったわが子の、1週間の英語に触れる例(家庭での学習時間はゼロ)です。
家庭で英語に触れることがゼロなので、学童での「量」と「質」がポイントになると思います。
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月曜:学校 → 通常の学童+ピアノ
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火曜:学校 → 英語学童
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水曜:学校 → 通常の学童+サッカー
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木曜:学校 → 英語学童
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金曜:学校 → 通常の学童
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土曜:習い事(スイミング)
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日曜:家族時間(英語はなし)
学童では、外遊びの時間もありました。
他にもロールプレイ(注文する場面、道案内)、読み聞かせのシャドーイング、フォニックス強化、簡単な英語日記の音読(先生の前で発表)があったようです。
年3回程あった保護者面談で、プログラムや子どもの英語力の進捗状況、生活状況について、講師の先生から教えてもらっていました。
わが子がお世話になっていたKidsDuoは、ネイティブ講師と日本人講師がペアになって子どもたちと接していました。
オールイングリッシュですが、子どもが困った時には日本人講師が日本語でフォローしていたようです。
5)保護者ができるさりげないサポート
学童だけで伸びる子もいますが、必ずしもそうとは限りません。
保護者がやってあげられると考えられる最小限の支援を示します。
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面接練習を週1回、5〜10分で:模範Q&Aを一つか二つ、週末の時間があるときに声に出すだけで自然に表現が定着します。
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英語を褒める:短いフレーズでも“Good job!”と褒めるだけで子どもの自信につながります。
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本番前に軽く雰囲気づくり:試験当日は緊張をほぐす簡単な会話だけでOK。深追いは禁物といわれます。
これだけでも学童での学びが面接で発揮されやすくなります。
6)注意点とよくある誤解
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「英語学童=英検合格保証」ではない:学童の種類、講師の質、通学の頻度、本人の性格や家庭のサポートによって結果は大きく変わります。口コミの中には「学童だけでは文法や過去問慣れが不足する」という意見もあります。

わが家は、長男の英語でも日本語でもオールOK!的なフレンドリーな性格が功を奏したひとつだと思っています。娘も兄につられて、渋ることなく英語学童に行っていました。
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CSEスコアの性質:合否はCSEスコアで判定されるため、単純な素点だけで合否を断定できない点に注意が必要です。過去問演習で形式慣れをしておくことは結構大切かと思います。英検
7)おすすめ教材・情報源
英語学童は「聞く・話す」を自然に伸ばす場として非常に有効で、週2回程度の通学でも英検3級のスピーキング(面接)で高得点を取れる力を育てやすいです。
ただし、一次試験の形式慣れ(特にライティング)を完全にゼロで済ませるのはリスクがあるため、必要に応じて過去問に触れる、あるいは学童の提供する英検対策プログラムを利用することをおすすめします。
おわりに
英語学童に週2日通うだけで英検3級に合格し、二次試験で満点を取ったわが子の例を元に解説しました。
大切なのは「子どもが英語を楽しく使える環境」と「本番で力を発揮できる最低限の形式慣れ」と思っています。
無理なく続けさせられる環境作りと、試験前の軽い慣らし練習で、学童の力を最大限に引き出せるよよいのかなと思います。

