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スーパーで泣き喚く子どもはどうしたらいい?癇癪に途方にくれたママを救ってくれた3つのこと

子育て
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はじめに

子育てをしていると、誰もが一度は味わう「どうしたらいいかわからない瞬間」があります。

今回は、その瞬間を味わったというAさんのお話をご紹介します。

スーパーの入り口付近で息子さんが大声で泣き喚き、床に倒れて手足をばたつかせたということでした。

周りの視線、買い物の予定、そして何より「このままでは終わらせられない」という焦り――そのときAさんを救ってくれたのは、専門家の言葉でもテクニックでもなく、“ある小さなやり方”と“自分の呼吸”でした。

この記事ではAさんの体験を振り返りながら、癇癪への対応のポイントを具体的に解説します。

 

スーパーの入り口での悪夢

その日は買い物リストを握りしめ、息子さん(当時3歳)と手をつないで近所の大型スーパーへ向かったAさん。

入り口をくぐると彼があるお菓子の棚に目を止め、「ほしい!」と叫んだ瞬間に始まりました。

Aさんが「今日は買わないよ」とやんわり説明したのに対し、息子さんは床に倒れて大声で泣き喚き、蹴り散らし、周りの人の視線が集まりました。

Aさんは赤面し、どう対処していいか分からずに固まってしまい、買い物どころではなくなりました。

 

Aさんを救った“3つの小さなこと”

途方に暮れていたAさんを救ったのは、次のような“小さな行動”でした。

これらは専門家の提唱する「感情のコーチング」や場の設定、共感的な対応に当てはまる方法でした。

  1. まず自分の呼吸を整えたこと。焦った状態だと声が大きくなり、子どもの興奮を助長してしまいます。Aさんは深く息を吸ってゆっくり吐くことを数回行い、自分の心拍が落ち着くのを感じました。
  2. 「大丈夫」を短く繰り返したこと。「大丈夫、ここにいるよ。」と低めの声で静かに伝え、息子さんの視界に入るようそっと体を寄せました。身体的な安心感が少しずつ彼の落ち着きにつながりました。
  3. 選択肢を一つだけ提示して主導権を戻させたこと。「お菓子は今日は後でね。代わりにリンゴをひとつ選ぶ?それとも帰ってから公園で遊ぶ?」というように、選べることをひとつに絞って提示しました。選択肢が少ないほど幼児は答えやすく、力を取り戻しやすいです。

これらを組み合わせた結果、20分ほどで息子さんは泣き止み、抱き上げると小さな声で「ごめんね」と言いました。

Aさんはその場で涙が出そうになりながらも、心の中で「やればできる」と自分を褒めました。

 

なぜこのやり方が効いたのか

感情の嵐のとき、子どもは自分で感情を整理できないことが多く、親の「共感的な寄り添い」が落ち着かせるカギになります。

専門家のいう「感情のコーチング」は、子どもの感情に気づき、受け止め、名前をつけ(ラベリング)、共感し、問題解決へ導くという5段階を示しており、幼児の情緒発達を助けるとされています。

また、アメリカ小児科学会や専門的な医学レビューは、親が静かに落ち着きを保つことや、危険な行為(叩く、噛むなど)には一貫したルールで対応すること、そして癇癪は発達の一部であると説明しています。

親が過度に叱責したり恥をかかせる対応は逆効果となるため、落ち着いた態度で対処することが推奨されています。

さらに、冷静さを保ち、短く具体的に制止し、必要ならば一時的に距離をとるという点で有効だとされています。

こうした戦略は保護者のストレスを下げ、結果的に子どもの癇癪の頻度や持続を減らす効果があるといわれています。

 

具体的な対処テクニックリスト

  • まず自分を落ち着ける:深呼吸3回、肩の力を抜く。親の声のトーンが重要。
  • 短く大丈夫と伝える:「○○くん、大丈夫、ここにいるよ」など簡潔に。
  • 視線と距離を調整:無理に抱き上げず、子どもの目線で近くに座る、しゃがむ。
  • 選択肢はひとつだけ提示:複数あると迷うので、代替案をひとつだけ提示する(例:「リンゴを食べるか、公園行くか?」)。
  • 暴力や危険行為は即座に止める:「噛んではいけない」という短い一言で止め、その後で感情に寄り添う。
  • 癇癪の原因を観察する:疲労、空腹、過刺激(眠い・人混み)などは要因になる。事前の対策が効きやすい。

状況や年齢に合わせて参考にしてみてください。

 

Aさんが学んだ“続けるべき習慣”

あの日の経験以来、Aさんが続けていることがいくつかあるそうです。

  1. 癇癪の予兆メモをとる:いつ、どのような状況で起きやすいかを記録し、対策を立てる(例:午後4時以降はおやつを持ち歩く)。
  2. 感情の語彙を増やす:絵本や日常会話で「悔しい」「寂しい」「悲しい」など言葉にして教える。
  3. 親も休む仕組みを作る:疲れたら短時間でも夫や祖父母と子育てを交代して外の空気を吸う。親の余裕が子どもの安心につながる。

これらは長期的に見ると、子どもの自己調整力を高め、親子関係を良好に保つ助けになります。

 

癇癪の頻度や強度が強いと感じたら

癇癪は一般的に発達の一部ですが、頻度が極端に高い、攻撃性が強い、睡眠や食事に影響を及ぼす、年齢にそぐわないほど長引く、などの場合は専門家へ相談してください。

小児科や発達相談、心理師などに状況を見てもらうことで適切な支援が受けられます。

医療や支援の窓口は、まずかかりつけ医や地域の子育て支援センターに相談するのが現実的です。

こちらの記事も参考にしてみてください→癇癪(かんしゃく)が強い子は発達に問題あり?

 

Aさんから同じ状況のあなたへ

スーパーの床で途方に暮れたあの日、Aさんは「ダメな親だ」と自分を責めました。

でも今はこう考えられるといいます。

大事なのは完璧に対応することではなく、“落ち着いて寄り添う力”を少しずつ育てること。

あなたが今できる小さな一歩(深呼吸、一言の共感、選べるひとつの提案)が、子どもを救うことがあります。

そして、それは同時にあなた自身を救う行為でもあります。

一緒に少しずつ楽にしていけるといいですね。